春秋こぼれ話
7月もやはり、カエルで…
新潟は例年より遅めの梅雨入りで、6月はよい天気が続いていました。7月に入ってようやく梅雨空らしくなってきました。大雨や災害にならず、おだやかな雨の日が続いてほしいと願っています。
さて、7月もカエルの話題で恐縮ですが、面白い場面に出会ったので紹介させていただきます。先日の夕方、庭の池に住むツチガエル2匹が一匹のミミズをくわえながら戦っていたのです。2匹のカエルは陸に上がり、それぞれミミズの端をくわえて綱引きのような位置関係でした。カエルは歯がないので、くわえたミミズをかみ切ることができません。向かい合う両カエルは、ミミズ半分近く飲み込みながら、対峙しているのです。引いても振っても5分の戦いで、勝ち負けつかず。ついには、ミミズをくわえたまま、大きなひねりや回転技を繰り出して大騒ぎです。投げたり転がったりで、相撲をとるカエルなのです。思わず「鳥獣戯画」のカエルとウサギの相撲場面が頭をよぎりました。歴史的な文化財の名画も、カエルの実像を反映したものなのでしょうか。
2分間程、組んだり投げたりどたばた転がっていた2匹でしたが、ついにミミズが切れたようでそれぞれ別れていきました。どちらも、ミミズの御馳走は得たのです。よかったです。
ツチガエルは、羽虫、アリ、トンボなど食しているようですが、ミミズを食べることは、3年前にわかりました。それまで、庭で草とりしている時に出てくるミミズは、池の金魚に投げ入れていました。それが、たまたまカエルの前にミミズを置いたときに、素早く飲み込んだカエルがいたのです。その姿をみてからは、金魚よりカエルに与える方が楽しくなりました。結構大きなミミズでも、果敢に飲み込もうとする様子がみていても楽しいのです。2匹で取り合いをする場面もあったのですが、早めに決着がついていました。今回のように力強く技を繰り出して相撲する姿は、想像できませんでした。カエルも生きるのは大変なのだ…と改めて感じています。
加えてもう一つ、今は夜になるとツチガエルの鳴き声も盛りなのですが、その鳴き方にいくつかのパターンがあります。例えば、ガーガー!(低音) グワーッ!(低音) ゲロゲロ…!(中低音) ゲッゲッゲッ…!(中低音) ケロケロケロ…!(高音) カッカッカッ…!(高音)など音も多様なのです。池にはツチガエル20~30程の個体がいます。他の種はいません。オタマジャクシからカエルになるのは、例年20匹程度で1年生から5・6年生まで生まれ年による体長差は見てとれます。その成長の違いが、鳴き声の違いなのか…。声やパターンにカエルなりの意味があるのか…。全く分かりませんが、同時に違う鳴き方をしているのです。まるでアンサンブルコンサートのように、同じ種のカエルが違うパートで鳴き合います。毎晩、聞けば聞くほど不思議なカエル鳴きライブです。
一応、つけ加えておきます。今朝、池の側の黒竹(くろちく)にアオガエルが1匹着いていました。池とは若干離れていますが、声の主の1匹の可能性もありますので…。
夏本番、楽しみ多い季節です。(24.7.1 №88)
新潟は例年より遅めの梅雨入りで、6月はよい天気が続いていました。7月に入ってようやく梅雨空らしくなってきました。大雨や災害にならず、おだやかな雨の日が続いてほしいと願っています。
さて、7月もカエルの話題で恐縮ですが、面白い場面に出会ったので紹介させていただきます。先日の夕方、庭の池に住むツチガエル2匹が一匹のミミズをくわえながら戦っていたのです。2匹のカエルは陸に上がり、それぞれミミズの端をくわえて綱引きのような位置関係でした。カエルは歯がないので、くわえたミミズをかみ切ることができません。向かい合う両カエルは、ミミズ半分近く飲み込みながら、対峙しているのです。引いても振っても5分の戦いで、勝ち負けつかず。ついには、ミミズをくわえたまま、大きなひねりや回転技を繰り出して大騒ぎです。投げたり転がったりで、相撲をとるカエルなのです。思わず「鳥獣戯画」のカエルとウサギの相撲場面が頭をよぎりました。歴史的な文化財の名画も、カエルの実像を反映したものなのでしょうか。
2分間程、組んだり投げたりどたばた転がっていた2匹でしたが、ついにミミズが切れたようでそれぞれ別れていきました。どちらも、ミミズの御馳走は得たのです。よかったです。
ツチガエルは、羽虫、アリ、トンボなど食しているようですが、ミミズを食べることは、3年前にわかりました。それまで、庭で草とりしている時に出てくるミミズは、池の金魚に投げ入れていました。それが、たまたまカエルの前にミミズを置いたときに、素早く飲み込んだカエルがいたのです。その姿をみてからは、金魚よりカエルに与える方が楽しくなりました。結構大きなミミズでも、果敢に飲み込もうとする様子がみていても楽しいのです。2匹で取り合いをする場面もあったのですが、早めに決着がついていました。今回のように力強く技を繰り出して相撲する姿は、想像できませんでした。カエルも生きるのは大変なのだ…と改めて感じています。
加えてもう一つ、今は夜になるとツチガエルの鳴き声も盛りなのですが、その鳴き方にいくつかのパターンがあります。例えば、ガーガー!(低音) グワーッ!(低音) ゲロゲロ…!(中低音) ゲッゲッゲッ…!(中低音) ケロケロケロ…!(高音) カッカッカッ…!(高音)など音も多様なのです。池にはツチガエル20~30程の個体がいます。他の種はいません。オタマジャクシからカエルになるのは、例年20匹程度で1年生から5・6年生まで生まれ年による体長差は見てとれます。その成長の違いが、鳴き声の違いなのか…。声やパターンにカエルなりの意味があるのか…。全く分かりませんが、同時に違う鳴き方をしているのです。まるでアンサンブルコンサートのように、同じ種のカエルが違うパートで鳴き合います。毎晩、聞けば聞くほど不思議なカエル鳴きライブです。
一応、つけ加えておきます。今朝、池の側の黒竹(くろちく)にアオガエルが1匹着いていました。池とは若干離れていますが、声の主の1匹の可能性もありますので…。
夏本番、楽しみ多い季節です。(24.7.1 №88)